「かえるの絵描・松本奉時と近世大坂画壇」展

大阪歴史博物館

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江戸時代後期の大坂で活動した松本奉時(まつもとほうじ、生年不詳〜1800)は、表具師を営んでいました。彼は蛙をこよなく愛し、珍しい蛙の飼育や様々な蛙グッズのコレクションをしたと言われています。また彼は蛙の絵を描き、当時たいへんな評判を得ていました。今に伝わる彼の絵は、その大胆な構図や勢いのある筆使い、愛らしい表情など、現代人にとっても親しみ深い作品となっています。
奉時は自ら絵筆を取るだけではなく、同時代の優れた書画の収集も行いました。彼は各地で活躍していた当代一流の書家、絵師、文人に揮毫(きごう)を求め、その作品を画帖(がちょう)に仕立て上げました。それらのうちには当時の帝(みかど)・光格天皇(こうかくてんのう)が御覧になった画帖もあり、極めて質の高い作品を集めていたことが分かります。
本職は表具師ですが、書画の収集を通じて、一流の絵師や学者との交流が生まれ、大坂の地にすばらしい作品が集まったことは文化的に特筆すべき出来事といえます。
本展示では奉時の描いた絵画と収集した書画を中心に40点の作品を展示します。江戸時代を代表する絵師として評価が高い伊藤若冲(いとうじゃくちゅう、1716〜1800)とも交流し、その影響を受けた作品も展示します。
※8階特集展示室にて展示

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スケジュール

2007年10月03日 ~ 2007年11月05日

アーティスト

松本奉時

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