庄司達 「-1970.3.31~5.29の行為-」
ギャラリー16
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庄司達は、1968年より布を素材として、空間表現やインスタレーションによる作品を展開してきました。「赤い布による空間」シリーズなど、巨大な空間表現をして来た美術作家として知られています。1970年5月10日-30日に東京都美術館で開催された第10回日本国際美術展「人間と物質」に庄司が出品した2種の作品(一部を四角く残し、それ以外を赤く塗装した30枚の毎日新聞とマイクロコピーした朝日新聞)の内、今回前者を展示致します。当時のベトナム介入戦争、日本赤軍のハイジャックによる北朝鮮亡命、大阪のガス爆発大事故、万博の賛否両論など毎日のように飛び込んでくるニュースや情報を満載した新聞を芸術の方法で作品化することにより、時間経過と共に機能がぬけ落ち、単なる紙片になって行くメディアとしての新聞を生のまま固定し、提示しようとした作品です。当時、布の作品にもとり組みつつあった庄司が、1970年の時代背景の中「人間と物質」というテーマに立ち上げたコンセプトです。
メディア
スケジュール
2007年05月01日 ~ 2007年05月12日