「皐月の荘厳」展
京都芸術センター
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本展は、京都市立芸術大学、京都嵯峨芸術大学、京都造形芸術大学の3校の教員とその推薦された大学院生による展覧会です。
「荘厳」という言葉にはもともと、仏像や仏間を飾るという特殊な性格を有し、彼岸をイメージして使われてきました。現在の私たちは、本来の言葉の意味や機能から離れて、厳か重々しく立派な光景を象徴する言葉として「荘厳」を使っています。言葉は生活や文化と密着したものなので、信仰が薄らぎ仏間や仏像を備えた家屋自体が少なくなった現在、言葉の使われ方やその機能が時と共に変化しても不思議はありません。
しかしその忘れゆく家庭のなかに、日本人としてのアイデンティティーや、先祖に対する敬いという人間本来の衝動が埋め込まれているのではないかとも思います。「荘厳」とはそうした欲求の一つの形であり、美術家の表現や研究によってその記憶を呼びおこすことが可能ではないのでしょうか。
メディア
スケジュール
2007年05月03日 ~ 2007年05月27日
会期中は無休