渡辺眸 「全共闘の季節 1968〜69」

大阪ニコンサロン

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1968年は世界が揺れた年であった。ベトナム戦争、キング牧師やロバート・ケネディが暗殺され、パリ革命が起こり、アポロが月に到着した。そして作者が写真を撮りはじめた年でもあった。
新宿の街を、作者はカメラを持ってほっつき歩き、ときには居酒屋にストップしては撮りつづけていた。そんな日々が続いていた10月21日夜中、新宿駅周辺が群集で大混乱になっている流れに遭遇した。「国際反戦デー」に集まった群衆である。いままでメディアの情報として知っていただけのベトナム戦争が、群衆のひとりとしてリアリティとなった。機動隊のサーチライトが、揺れる群集の中からヘルメット群を照らし、シルエットとなって群れ、揺れていた。スチューデントパワーが始まっていたのである。
この前後、作者ははじめて東大の本郷キャンパスに入った。そこで山本義隆氏(当時東大全共闘代表)に出会ったことが、作者が東大闘争を撮ることを決定的なものにした。
バリケード内は地方からの学生、一般の人、高校生たちの出入りができる開放空間でもあった。そして東大のほか、京大や高校にも作者は出かけた。
40年近い時を経たいま、記憶がだんだん遠のいていくなか、唯一残されたフィルムによって、新たな記憶、奥深くあった全共闘スピリットが引出されてきた。
モノクロ40〜50点。

メディア

スケジュール

2007年11月08日 ~ 2007年11月13日

アーティスト

渡辺眸

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