「朝鮮王朝の青花白磁」展

高麗美術館

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朝鮮王朝建国以前は、鉄絵や象嵌などを施した青磁が時代の主流を成し、やがて、粉青沙器(粉青磁ともいう)がその後を引き継ぎ、鉄絵や象嵌だけでなく、掻落や刷毛目、粉引など多様な技法を生み出しました。時代を経て変化するその姿は、俗に「白磁化」ともいわれます。
高麗から朝鮮へと移り行くその頃、すでに白磁は一部で生産されつつありました。朝鮮王朝の建国後まもなく、その本格的な生産体制は確立され、王朝終焉の19世紀末期まで連綿と発展しました。そのなかで重要な位置にあったのが、青花白磁です。
青花白磁とは、酸化コバルト顔料で器面釉下に絵付けをし、還元炎で焼成した白磁をいいます。中国の明や清から大きな影響を受けた朝鮮王朝では、最初はその模倣を試みていましたが、しだいに独自性を発揮し、多様な成果をもたらします。朝鮮王朝ならではの、温かみのある、豊かな感性を含んだ素晴らしい青花白磁が次々に生み出されていきました。そしてもっとも活発に製作された18世紀から19世紀にかけ、その存在は時代を司る確固なものへと昇華しました。
当館所蔵の青花白磁を一堂に展示するのは、およそ16年ぶりです。さまざまな趣をみせる、青花白磁の数々をご堪能ください。

【画像:「青花雲龍文壺」(18世紀) 43.5cm】

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スケジュール

2007年10月05日 ~ 2007年12月24日

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