中村晋也 「祈りの造形、釈迦十大弟子とミゼレーレ」
パラミタミュージアム
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大正15年、三重県に生まれた中村晋也は東京高等師範学校卒業の翌年、第6回日展に初出品し、翌昭和26年には鹿児島大学に講師として赴任、制作の拠点を鹿児島に定めました。以後、日展、日彫展、白日展を中心に彫刻を発表し、2度に渡るフランス留学ではアペル・フェノサに師事しました。数々の受賞を重ねながら、常に「優雅」な「精神性」を追い求めた作風は、師のフェノサより「抽象の境界にまで到達した具象作家」との評価を受けています。
ライフワークであるミゼレーレのシリーズはルオーの作品に感銘を受けた事に始まるといわれますが、平成8年にはヴァチカン美術館に収蔵されるなど、宗教を超えた人間本来の深い精神性の表れとして評価されています。また仏教をテーマにした作品では、遠くインドにまで足を運び、それぞれの出自にまつわる人体的特徴までをも研究することによって、異なった個々の内面にまで踏み込んだ釈迦十大弟子を完成させています。今回の展示では、中村晋也芸術の神髄ともいえる「祈りの造形」を東西の2大シリーズより代表作を選んで、一堂に展示します。
作者による作品解説 10月28日(日)13:00〜、11月18日(日)13:00〜
※2F & Room 4 & Room 5ギャラリーにて展示
【画像:中村晋也「ミゼレーレII」】
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スケジュール
2007年10月01日 ~ 2007年12月25日