安達康介 「洛中洛外景」

大阪ニコンサロン

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16世紀、狩野派の絵師たちが京の町の様子を描いた『洛中洛外図屏風』には、観光名所を訪れ、祇園祭を楽しみ、鴨川で憩う、21世紀を生きる私たちとそれほど変わらぬ人々の営みが鳥瞰図で描かれている。当時はなかったカメラという道具を用いて、今それらの風景を歴史として記録すること、それは現代日本に生きる作者だからできるひとつの行為ではないか。またその行為は、京の人々がその時々のモダンなものを受け容れながらも伝統と歴史を守り続けてきた事実、日本はもとより世界中の人々を魅了し、この町へと足を運ばせ続ける理由、そして作者自らのアイデンティティ、それらを確認するための作業でもある。何百年か後には、清水の舞台も京都駅ビルの大階段も、東寺の五重塔も京都タワーも、みな一様に歴史的建造物として人々に認識されているかもしれない。作品は、そんな未来に向けた記録である。カラー作品。

メディア

スケジュール

2007年09月27日 ~ 2007年10月02日

アーティスト

安達康介

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