土屋景子 「猫のいる島」

大阪ニコンサロン

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本土の港から島行きの船に乗ると、乗客のほとんどが島の人たちである。船中では大家族の中によそ者がひとりというような感じで、どことなく居心地が悪くなるが、島の人たちはそんなよそ者にごく自然に話しかけてきてくれたり、時には島の案内をしてくれたりする。感じていた居心地の悪さは、次第に祖母の家に遊びに行ったときのような居心地のよさに変わっていった。そして作者はいろいろな島に行くたびに島の虜になっていった。島はどこか懐かしい空気を持っている。その空気は人や家並み、さまざまなところから感じられ、作者にはその空気に自然と溶け込んでいる猫たちがとても魅力的に感じられた。ある猫は畑でなにをするでもなくそこにいたり、またある猫は二匹で寄り添って日向ぼっこをしていたり。なにげない猫の仕草になにげない風景。出合ったことがあるようでないその時が感じられる。モノクロ約25点。

メディア

スケジュール

2007年08月02日 ~ 2007年08月07日

アーティスト

土屋景子

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