長谷川潔 展
伊丹市立美術館
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長谷川潔(1891‐1980)は1919(大正8)年、アメリカ経由でフランスに渡り、89歳でこの世を去るまで終生帰国することなく、パリを拠点に創作活動を続けました。
あらゆる版画技法を独学で研究した長谷川は、木版画から様々な技法による銅版画に至るまで、完成度の高い版画作品を数多く生み出しました。なかでも、20 世紀ではほとんど忘れ去られていた銅版画技法マニエール・ノワール(黒の技法)を復活させ、近代的芸術表現にまで高めたことは、版画史上における偉業です。
本展では、初期の木版画をはじめ、あらゆる技法による銅版画作品、そして代表作である後期マニエール・ノワール作品、全約70点を展示し、「目に見えるもの」から「目に見えないもの」に至った長谷川潔の「黒」と「白」の版画作品に潜む「神秘」なる世界を探ります。
講演会「長谷川潔 芸術のひみつ」 9月9日(日) 14:00〜
講師 猿渡紀代子氏(横浜美術館主席学芸員)
【画像:「狐と葡萄(ラ・フォンテーヌ寓話)」(1963)】
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スケジュール
2007年09月08日 ~ 2007年10月21日