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漆黒の闇に浮かぶ白く美しい花と闇夜に漂う街の光—日常の何気ない風景を独特の視点と色彩感覚で描き続けている画家・吉田翔。
描かれた作品に奥行きや臨場感を与えるため、人の視覚効果を利用し、創り出されたドーム型パネル。その上に描かれるのは、白と黒のみの風景。その独自パネルと色彩感覚でとらえられた光と影の世界は、観るものを魅了し、惹き付けます。
吉田は、大学生時代から関西を中心に積極的に作品を発表しており、昨年の2月には、韓国・ソウルでの展覧会にも参加しています。また、同年の7月に東京・キャスパーズギャラリーで開催された個展『Dark Lake 〜黒い湖〜』は、その模様が香港のクリエイティブ・ライフスタイル情報誌「The Outlook Magazine」(Modern Media)に大きく取り上げられるなど、海外でも今後の活躍が期待されています。
3度目となる今回の個展では、新作を京都で8点、東京で11点を展示予定です。白と黒のみで描かれた