北島敬三 「USSR 1991」
大阪ニコンサロン
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ソ連が崩壊した1991年に、断続的に約150日間滞在して撮影した作品である。作者が最初に訪れた時点では、数ヵ月後に起こる体制崩壊はまったく予測していなかった。作者はさまざまな人たちの写真を撮りながら、「ソ連という体制が73年間存在したことを忘れてはいけない」という思いを次第に強くしていった。
テレビやインターネットに比べ、写真はすでに「遅いメディア」といわれるが、作者は逆にその「遅さ」に注目する。テレビやインターネットがスペクタクルを提供する忘却のメディアになるとき、写真にはそれに抵抗する記憶物質になる可能性があると思うからである。
メディア
スケジュール
2007年05月10日 ~ 2007年05月15日
会期中無休