三沢厚彦 「アニマルズ+」

伊丹市立美術館

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三沢厚彦(1961年京都生まれ)は今、美術の世界で最も注目される作家のひとりです。東京芸術大学で彫刻を学んだ後、2000年から動物をモチーフにした木彫の「Animal」シリーズを発表。樟の丸太から削り出された実物大の動物たちは生き生きとした存在感を放ち、2001年にはすぐれた彫刻に与えられる平櫛田中賞を、2005年にはタカシマヤ美術賞を受賞しました。
ところ狭しと会場を埋め尽くすトラやキリン、ゾウなどの野生動物、あるいはイヌやネコなど身近な動物たちは愛嬌たっぷりの表情をみせ、見る者の心を即座に捉えることでしょう。さらに木の量感と表面を覆い尽くした鑿跡は「彫る」という行為の厳しさを如実に伝え、作品に強度と緊張感をもたらしています。ポップな造形でありながらもプリミティヴで純粋な彫刻表現への回帰。「柔」と「剛」、「現代性」と「伝統」、「大胆さ」と「緻密さ」、相反する要素が融合して独創的な作品世界を形成しているのです。
本展はそうした三沢厚彦の造形世界を、新作を含む「Animal」シリーズを中心に初めて美術館規模で紹介するものです。作者の息遣いを感じさせる塑像やドローイング、さらにはNYG(奈良美智+graf)とのコラボレーションなど、プラスαの見どころが満載です。伝統的な木彫に鋭敏な現代的感性で迫り、新たな彫刻表現の可能性を押し広げる三沢作品の数々に触れることで、彫刻の楽しさや魅力をあらためて感じる好機となるでしょう。

アートトーク 11月11日(日)14:00-
「彫るー三沢厚彦の動物たち」 山下裕二 x 三沢厚彦

ギャラリートーク 11月25日(日)14:00-
「触れるー木と鑿(のみ)」 三沢厚彦

アートトーク 12月2日(日)14:00-
「つくるー役者と彫刻家」 寺田農 x 三沢厚彦

いずれも要予約 定員100名
場所:1F講座室

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スケジュール

2007年11月03日 ~ 2007年12月16日

アーティスト

三沢厚彦

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