西村康 展

大阪ニコンサロン

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化粧をして、普段着から仕事用の衣装に着替えていく過程で気持ちを高揚させていく。その時、彼女は現実の世界から別な世界へと渡っていくように見えた。だが、もしかするとその反対だったかもしれない。作者はその二つの世界の隙間に入り込もうとして彼女を撮り続けた。
彼女がある日ふと口にした「私は生(なま)」という言葉が、今も作者の耳に残っている。入れ墨・火傷・リストカット・手術痕などの傷の絶えない体、恍惚・おびえ・不安がつのる表情に、口紅やアイシャドーが彩られていく。
カメラ-ビデオ-彼女、という交換不可能な「見る/見られる」関係性を身体で感覚し、写真に写る彼女を他者として—ただの写真として—作者は対峙せざるを得なくなった。
一年半の彼女のドキュメント記録から見えてくる世界を展示する。

メディア

スケジュール

2008年04月03日 ~ 2008年04月08日

アーティスト

西村康

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