ミヒール・ヘンドリックス 「14 Redheads and 2 Eyes on Europe」

Flanders Center

poster for ミヒール・ヘンドリックス 「14 Redheads and 2 Eyes on Europe」

このイベントは終了しました。

2007年秋、ベルギーの街、ゲントではおかしな風景が現れた。大きなオフィスビルの外観に赤毛女性14人の顔写真が向かいの広場をじっと見つめている。フランダース出身の写真家、ミヒール・ヘンドリックスによる「British Vision」展のPRキャンペーンである。このシリーズは19世紀イギリスの作家Dante Gabriel Rossettiの赤毛女性を描いた絵画を見てインスパイアされたのだった。普段、赤毛の人たちは、「にんじん頭」などあまりいいステレオタイプを持っていない。実際撮影された女性14人は特に幼少の頃、よく髪の毛の色でからかわれたと嘆いていた。だけどそれでも強く生きる赤毛女性たちをこのようにヘンドリックスは紹介した。
今回このシリーズと一緒に紹介されるのは、映画「27x27x27」に使用するための写真シリーズ「ヨーロッパへの眼差し」である。映画の制作にあたってヘンドリックスは他2名のカメラマンと一緒にヨーロッパを旅し、27の国から27名の芸術家たちに「あなたにとってどの芸術作品がヨーロッパ芸術史で最も貴重だと思いますか」と問いかけていった。2007年にて映画と同時にヘンドリックスの写真がベルギーの首都ブリュッセルで公開された。
赤毛女性14人よりカラー写真14点、そして撮る写真ひとつひとつにストーリーが与えられ、シンプルな構図によってヨーロッパのさまざまな景色をとらえた白黒写真40点。一人の写真家から生まれる、異なる二つの世界を展示。

メディア

スケジュール

2008年05月20日 ~ 2008年06月20日
土曜は12:00〜18:00開廊

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Reviews

Kylin: (2008-06-17 at 00:06)

国際交流センター3Fにあるスペースは、
外のイベントの喧騒をよそに、静寂で包まれる。
自分が踏んだフローリングのきしむ音だけが響く
いいスペースだ。

14人の赤毛の女性たちは、
静かにこちらを見つめ返して、
観覧者の鑑賞力を試しているようだ。

写真の展覧会を眺める時、いつも思うのは、
 ”いい写真というのは、鑑賞を強制しない”
こと。

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