「雛と雛道具」展

彦根城博物館

poster for 「雛と雛道具」展

このイベントは終了しました。

彦根城博物館には、彦根藩13代藩主井伊直弼の二女弥千代(やちよ)(1846~1927)の雛と雛道具が伝えられています。弥千代の雛道具は、安政5年(1858)4月21日、弥千代が高松藩世子松平頼聰に輿入れしたときに調えられたものです。江戸時代の大名家では、女子の婚礼の際に、婚礼調度に習って雛道具を調え持参するならわしがありました。安政7年(1860)3月3日、父直弼が桜田門外の変でこの世を去って後、弥千代は頼聰と離縁して井伊家へ戻りますが、この時雛道具もともに戻り、明治5年(1872)に弥千代が再び頼聰のもとへ嫁した後も、井伊家に残されて伝えられてきました。雛人形は、幕府御用も勤めた京都の人形師・雛屋次郎左衛門が広めた次郎左衛門雛で、丸顔に引目鈎鼻(ひきめかぎはな)の顔立ちが特徴の頭に、紙製の装束を着せた立雛の1組です。雛道具は、黒漆塗に根引の松、竹、梅と井伊家の家紋である橘紋を蒔絵したもので、華やかな弥千代の婚礼調度をしのばせる、大揃いの道具組みが見どころです。

【画像:「弥千代の雛人形」(江戸時代後期) 30.6x21.0cm(右)24.7x9.0cm(左)彦根城博物館蔵】

メディア

スケジュール

2008年02月08日 ~ 2008年03月11日

Facebook

Reviews

All content on this site is © their respective owner(s).
Kansai Art Beat (2004 - 2024) - About - Contact - Privacy - Terms of Use