IFAA Fantastical Art Show Exhibition

Dohjidai Gallery of Art

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from April 01, 2008 to April 06, 2008

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Reviews

firty: (2008-04-06 at 01:04)

別に今回のレビューで、「純粋でなければならない」とか「表現とはかくあるべきだ」という類の論法を振り回すのではない。
個人的な立場としては、幻想美術という古くさいながらもその本質を捉えているジャンル名で、経験多いプロやこの道に進んで浅い若者が一堂に会して作品発表ができること自体喜ぶべきだと思っている。それも決して、玉石混交と安易に切り捨てられるものでもなく。

幻想美術は、個々人のイマジネーションを表現するということで、純粋美術の代表格と言えよう。基本的には、個々の想像力に任せた世界観の表現を主軸とし、具象・写実的表現に基づく空想世界観や哲学的概念・神話的世界の描画・造形によっている。そのため、細かいジャンルを知らなければ、シュルレアリスムと混同してしまう・・・というのも時折聞く。尤も、シュルレアリスムはコンセプチュアルで哲学的な様式なので、やや意味合いが違う部分もあるのであるが。

会場の同時代ギャラリーは、ご存じの通り1928年立の一見して古めかしい建物と感じられる要素が随所に配されている。その内部にズラッと並ぶ41名の作家の作品達は、建物とマッチして在りし日のサロンの空気すら感じるようでもある。
出展作品群は個々の表現とは別に技法も多様であり、中心となっている油絵・テンペラ技法の他には、日本画・版画・高解像度CGプリント・磁器・写真等といった作品も「“幻想美術”のカテゴリーに外れないもの」であるという条件であれば展示されている。
私個人は、幻想美術のほとんどは絵画表現がそれだという念頭もあって、展示物をじっくり見るたびにいささか衝撃を受けていたものである。個々人の中に息づく哲学・感性・世界・創造性、それらを目の当たりにして初めて、IFAA(アイファ)が幻想美術というカテゴリーに対して真摯であると実感したのである。

「失われた10年」と幻想美術について、IFAA会長・田中章滋氏は引用を元に形容されていたが、現代美術の大きな流脈の中ですら、シュルレアリスムの先駆と衰退によって永く永く継がれてきた血統は。確かに一時社会から消えたかに見えた。が、決してそうではなかった。
確かに、一時期“絵画”は先進現代美術の立体感やドローイング・後のスーパーフラットを前に衰退した時期もあった。が、その間も自らの純然たる意思で続けられていた個々の作家活動が、幻想美術というカテゴリーを保存し続けてきたのである。

現在39名のIFAAの会員は、今後も紹介や公募などでメンバーを増やしていくと、田中氏より伺った。現在世界に幾つもある幻想芸術のグループと交流展示などを通じて1つのグループとして合流し、様々な場所で幻想芸術の展示会をとり行いたいという言葉も出、毎回、海外から作家を招待しているのはそのためでもあるとも言及された。

今後も段階的に活動と公開と発展の体制を整えつつある団体・IFAA。
ゆらめき言葉の煽動によって動くことも充分あり得る現代美術界の中で、未だになおその脈動を感じながら、伝統と現在とを調合し続けているこの団体の試みは、無邪気ながらもなお誠実で好い意味で野心的であると思うのである。

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