「木村伊兵衛のパリ」展
大阪ニコンサロン
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本展は、木村伊兵衛が1954年(昭和29年)と1955年(昭和30年)の2回にわたって欧州外遊をした際、もっとも印象の強かったパリをニコンSとライカM3を使用して撮影したものです。フィルムは、モノクロに加えてその頃コマーシャル以外で使われることが珍しかったカラーポジフィルムを使用し、新たな写真表現の実践を試みています。また、当時一般の人たちが海外旅行するのは、外貨持ち出し制限の関係で大変難しい時代でしたが、弊社(旧日本光学工業(株))がカメラの輸出促進視察の名目で外貨を準備し、渡航が実現したものです。
パリでの木村伊兵衛は、アンリ・カルティエ=ブレッソンを訪ね、またカルティエ=ブレッソンの紹介で、パリの下町を愛したロベール・ドアノーと親密に交流しました。そのことにより、その後の作品制作に大きな影響を受けたといわれています。
本展では、ニコン収蔵作品からカラー作品100点を展示します。
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スケジュール
2008年05月07日 ~ 2008年05月21日 15:00