「中国陶磁の広がり - 愛好・写し・展開 - 」展

大和文華館

poster for 「中国陶磁の広がり - 愛好・写し・展開 - 」展

このイベントは終了しました。

中国陶磁は高い技術や魅力溢れる造形により、世界の陶磁器に大きな影響を与えてきました。日本では、唐三彩や越州窯青磁が緑釉や瀬戸の施釉陶磁の技術発展に影響を与え、龍泉窯青磁や中国南方陶磁などの「唐物」は茶陶の概念を大きく変えました。江戸時代には尾形乾山が中国やオランダの陶磁器から着想を得て、後期には文人趣味に伴う中国陶磁愛好が高じ、青木木米などは中国陶磁を学び、写しに留まらず独自の美意識を展開させました。
朝鮮半島では越州窯青磁などの影響を受けて高麗青磁が生み出されます。また、イスラム文化との交流によって元時代に青花が完成され、海上貿易によりエジプトや欧州までももたらされると、中国陶磁の愛好は新たな展開を迎えます。多くの中国磁器や伊万里の磁器が運ばれた欧州では磁器風陶磁器の開発や磁器の焼造へとつながりました。
このように、人々は中国陶磁に憧れ、愛好し、写しを作り、また独自の美意識に合わせて新しい造形と鑑賞の歴史を生み出してきました。本展観では、「青磁の広がり」「中世の東アジアにおける受容と愛好」「青花・五彩の成熟と明末清初の民窯の活躍」「中国陶磁の広がり―江戸時代の陶工による中国陶磁研究を含めて―」を展示構成とし、特別出陳作品と館蔵作品によってアジアや欧州の作品とともに展示することで、中国陶磁の多岐にわたる展開を見ていきます。

メディア

スケジュール

2013年05月17日 ~ 2013年06月30日 17:00

Facebook

Reviews

All content on this site is © their respective owner(s).
Kansai Art Beat (2004 - 2024) - About - Contact - Privacy - Terms of Use