ルイ・カーヌ 「Nympheas」
ギャラリーヤマキファインアート
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ルイ・カーヌ は、 1960 年代末のフランスで起こった芸術動向「シュポール/シュルファス(支持体/表面)」に参加し、現在までフランスの現代美術を牽引してきました。 「通常、人が見ている絵画は絵の表面部分にすぎず、それは単に麻布に油絵具を塗った物体にすぎない。」という理論のもと、絵画の構造、絵の裏側を示すために、枠のないカンヴァス地や既成のプリント布地に同じパターンを繰り返し描く作品や、カンヴァスを切り貼り、折りたたんだ作品などを展開しました。
「シュポール/シュルファス」の活動が終息していく 70 年代中頃からは、セザンヌやジョットなどの伝統的な絵画の構図に基づいて、色彩豊かな半抽象絵画を描き始めます。「色彩上の経験と人生における経験とを一つに凝縮することを探求」するという方法論は、その後のルイ・カーヌの絵画の一つの指針となっています。
本展では、 1994 年の「睡蓮とルイ・カーヌ」展(パリ、オランジュリー美術館)、 1995 年に日本国内 4 カ所を巡回した「モネ〈睡蓮〉と今日:ルイ・カーヌ」展(川村記念美術館ほか)に出品された、 印象派の画家クロード・モネの睡蓮の連作にちなむ《 Nympheas 》を中心として、近年の アルミニウムやグラスファイバーの網を支持体として用いた 作品も同時に展観いたします。
[画像: ルイ・カーヌ『Nympheas(睡蓮)』 219×180cm カンヴァス、油彩 1993年]
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スケジュール
2013年09月07日 11:00 ~ 2013年09月28日 19:00