上前智祐 「時を刻む - 点描・マッチ・縫い・版画」

大阪府立江之子島文化芸術創造センター

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このたび、江之子島文化芸術創造センター(enoco)では、大阪府が所蔵するおよそ7800点にもおよぶ美術作品の中から、美術家 上前智祐の作品をご紹介します。上前は京都に生まれ、不遇の幼少期を過ごしながらも絵画に興味を持ち、通信教育や独学で作品制作をスタートさせました。様々な仕事に就きながらも作品制作への情熱は止まず、1953年に吉原治良と出会ったことで抽象絵画への道を突き進むようになります。その後「具体美術協会」に結成時より参加。その解散まで所属し、クレーン技師の仕事を持ちながらも精力的に作家活動を続けました。『具体』解散後は絵筆を針と糸に持ち替え、《縫い》と呼ばれる一連の作品を制作し始めます。上前の仕事は、抽象初期の点描画に始まり、オガクズやマッチの軸を塗り固めた作品、細かい運針を重ねた縫いの作品、その後の版画制作、すべてにおいて徹底した緻密な手作業の積み重ねにより続けられてきました。技法や素材の変化はあれど、その一貫した制作姿勢、そこから生み出される圧倒的な時間の集積による作品は見るものを圧倒します。近年、『具体』の再評価に伴いその存在があらためて注目されている上前の、初期の具象絵画から2000年代に入ってから制作された版画作品まで、大阪府20世紀美術コレクションを通じてその全貌をご覧いただけます。なお、大阪府20世紀美術コレクションによる『具体』作家展を同時開催し、コレクションの中から、上前智祐が所属していた「具体美術協会」の関連作家作品を展示します。

[関連イベント]
大阪府20世紀美術コレクション講座「上前智祐:具体美術協会と上前智祐 集合と稠密のコスモロジー」
日時: 1月8日(水) 15:00〜16:30/19:00〜20:30(各回共に同じ内容)
講師: 中塚宏行(大阪府都市魅力創造局文化課 主任研究員)
参加費: 500円
※事前申込み優先、詳細は公式ホームページよりご確認下さい。

メディア

スケジュール

2014年01月09日 11:00 ~ 2014年01月25日 18:00
11:00〜19:00、最終日のみ18:00まで、月曜休館

アーティスト

上前智祐

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