「犬と歩行視 Part-2『実験と演習: Case of Goh Hayashi + Hiroko Nakatsuka』」展
京都市立芸術大学ギャラリー @KCUA
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林剛+中塚裕子は1983年から1991年の9年間、京都市美術館アンデパンダン展を会場とする壮大なスケールのプロジェクトを展開した。「The Court 天女の庭 / テニスコート」(1983年)に始まる彼らの仕事は、textual (言葉の織物)とtectonic(構築設営)が相互に絡み合いながら変化してゆくダイナミックなプロセス(航海日誌)を体験させるものである。かれらの作品には、今日の鑑賞者の気に入るあらゆるものがある。子ども達、特に女の子たちのための本、異様で秘境的な、素晴らしいことば、格子・コード・コード解説、デッサンと写真、深い精神分析的な内容、典型になるような論理学的・言語学的形式主義、そして現実の楽しみを超えたところにある何か別のもの、意味と無意味の戯れ、カオス・宇宙。彼らが存在と概念に割り振る新しい配分方法は、今まで誰も見なかったところに境界線を引き、それを越えさせようとする力をもっている。
本展覧会では、「The Court 天女の庭 / テニスコート」(1983年)の試験的再制作、概念模型、コンピューターグラフィックスによるプロジェクトの展開プロセス、プロジェクトにまつわる資料、ダイアグラム、メモなどの展示によって、彼ら(林+中塚)の仕事に改めて接近する試みである。言語と無意識との婚姻がすでになされ、極めてさまざまなやりかたで扱われたので、この婚姻がかれらにおいてまさに何であったのか、彼らにおいて、また彼らによって、その婚姻が何と結びつき、何を祝ったのかを探求しなければならない。
[関連イベント]
リサーチ−1 「Around The Court: 1983 - 1992京都アンデパンダン」
日時: 10月20日(日)15:00から
出演: 井上明彦(京都市立芸術大学美術学部教授・造形作家)、KOSUGI+ANDO(美術家)、中谷至宏(キューレーター 京都市文化市民局文化芸術都市推進室文化芸術企画課担当係長)、ゲスト: 中塚裕子(美術家)、進行: 高橋悟(京都市立芸術大学美術学部教授)
リサーチ−2「創造の為のアーカイブpart-3「死語 / 私語のレッスン」
日時: 11月16日(土)15:00〜19:00〜 ※開始時間が変更になりました。ご注意ください。
出演: 建畠晢(京都市立芸術大学学長・美術評論家・詩人)、篠原資明(京都大学大学院人間・環境学研究科教授)、進行: 高橋悟(京都市立芸術大学美術学部教授)
ワークキングラボ「犬も歩けば / 棒歩き」
日時: 10月27日(日)15:00〜
参加無料・要事前申込
ワークキングラボ「だぶるポートレート: 穴あき鏡と私・あなた」
日時: 10月26日(土)15:00〜
参加無料・要事前申込
ワークキングラボ「脳科学と芸術の実験と制作−2」(続編サマーアートスクール)
日時: 11月9日(土)15:00〜
参加無料・要事前申込
※詳細・申込方法は公式ホームページよりご確認下さい。