「奈良絵本・絵巻の美」展

東大阪市民美術センター

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奈良絵本・絵巻とは、室町時代後期から江戸時代中期にかけて作られた彩色絵入りの絵本や絵巻のことで、江戸時代後期に江戸を中心に制作された浮世絵(錦絵)と対比すべき我国の重要な文化財というべきものです。それらは一点一点手作業で作られ、個人が私的に作った可能性を含む素朴な作品から、おそらく大名家等の注文をうけて、絵師や書家などの分業によって制作されたと思われる豪華な高級品まで、様々な作品があります。
奈良絵本・絵巻は、挿絵や本文の筆跡に共通性が見て取れる絵巻群と同様に、京都を中心として作られたようですが、明治時代以降は、なぜか奈良絵本と称されています。それはおそらく、奈良絵という奈良特産のお土産品が以前からあって、その奈良絵の図柄とよく似ている絵本群ということで、奈良絵本と名付けられたと考えられています。
本展覧会は、奈良絵本・絵巻研究では世界的な権威である慶応義塾大学文学部教授の石川透先生にご監修いただき、「絵入り本プロジェクト」等、慶応大学の全面的なご協力のもとに、大規模な奈良絵本・絵巻展として開催されるものです。
御伽草子や物語、社寺縁起、随筆、幸若舞(こうわかまい)等々、さまざまなテーマによって表現される様相は、その時代における信仰心や人間観、またいつの時代においても力強く暮らす庶民の姿が活き活きと表わされています。実に美しく楽しい奈良絵本・絵巻の世界を、どうぞごゆっくりお愉しみ下さい。

メディア

スケジュール

2013年05月18日 9:00 ~ 2013年06月30日 17:00
10:00〜17:00

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