poster for 村上三郎 展

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村上三郎が約半世紀にわたる美術家としての活動のなかで生み出した作品は、その素材、形態において実に多様ですが、そこには、世界との関係の中で織り成される自らの生の在り様を捉えようとする姿勢が貫かれています。村上はインスタレーション型の作品やコンセプチュアルな作品とともに、多くの絵画作品を制作しましたが、作家にとっては絵画もまた、「生きること」に向き合い、その一瞬一瞬を掴みとるための手段だったと考えられます。1950年代半ば、具体美術協会への参加からほどなくして発表された村上の代表作、木枠に張ったクラフト紙を突き破る〈紙破り〉は、しばしばパフォーマンスの先駆けとして位置づけられますが、同時にそれは、画面の破壊そのものを作品として提示することで、絵画を形成する様々な既存の枠組みを解体し、その先に立ち現われる絵画の本質を追求しようとする試みでもありました。本展は、〈紙破り〉に続いて絵画の構造を根本的に問い直した最初期の作品《あらゆる風景》と、この度新たに発見、修復され、約50年ぶりの公開となる作品を含め、1958年から70年代後半にかけて制作された絵画7点を中心に構成されます。

[関連イベント]
トークイベント
日時: 3月8日(土) 14:00~15:30
ゲスト: 中辻悦子氏(美術家)、河﨑晃一氏(甲南女子大学教授、インディペンデント・キュレーター)

[画像: 村上三郎 「作品」(1965) 合成樹脂塗料・石膏・接着剤・ミクストメディア・綿布・板 137.9 x 431.0 cm 第16回具体美術展(1965年、京王百貨店、東京)出品作]

メディア

スケジュール

2014年03月07日 11:00 ~ 2014年03月29日 17:00
土曜日は17:00まで、日曜日・月曜日・祝日は休廊

オープニングパーティー 2014年03月08日15:30 から 17:00 まで

アーティスト

村上三郎

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