「現代陶芸 笹山忠保展 - 反骨と才気の成せる造形 - 」

滋賀県立近代美術館

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開館30周年記念企画として「現代陶芸 笹山忠保展 - 反骨と才気の成せる造形 - 」を開催します。この展覧会は、現代陶芸家の笹山忠保(ささやま・ただやす)がこれまで歩んできた作家としての道を検証し、現代陶芸の世界や地元信楽へ与えた影響を作品と共に示そうとするものです。また、滋賀県立近代美術館が作品収集や企画展を押しすすめてきた戦後の現代美術作家の紹介として、さらに、開館後30年を経た今、当館で開催してきた現代美術展を総括した一企画として陶芸家・笹山忠保の仕事をとりあげます。「信楽焼:SHIGARAKIYAKI」といえば、滋賀県の生み出す地場産業製品の代名詞といえます。その起源を聖武天皇の造営した紫香楽宮に求める説もあるなど、日本を代表する「信楽焼」は中世以前にまで遡る長い伝統を受け継ぐ焼き物名称、あるいは生産地名として国内はもちろん海外でもその知名度は高いでしょう。そのような信楽焼は、長い間、茶陶器や食器、火鉢など伝統的な生活用品を生産してきましたが、戦後になって生活様式が変化すると同時に、京都などの文化圏とさまざまな情報交流が行われる中で、造形的な要素を追い求めた新たな陶芸作品が制作されるようになってきました。そのような現代陶芸作品への創作を果敢に進めてきたのが笹山忠保です。1939年、信楽に生まれた笹山は、若い頃から現在に至るまで常に新しい感覚による造形やデザインを目指し、現代的な陶による造形作品を創作発表してきました。若い頃、岡本太郎による東京オリンピック競技場の陶壁製作に参加したこと、サム・フランシス、ロバート・ラウシェンバーグなどアメリカ現代作家との信楽での交流、八木一夫や鈴木治、山田光らが創設した前衛陶芸グループ「走泥社」への参加、さらには造形作家のイサム・ノグチとの出会いなど、著名な芸術家との交流を通して生み出された作品は、新鮮で不思議な魅力にあふれています。伝統陶芸の産地に生まれ育ちながら、笹山は常にその流れの先端を切り拓くかのように造形的な作品制作を続けている作家です。本展では1960年代から最新作まで、笹山が創作し続けた現代陶芸による約100点の作品を展示公開いたします。

[関連イベント]
記念シンポジウム「現代陶芸を語る」
日時: 5月11日(日)14:00〜
会場: 滋賀県立近代美術館講堂
講師: 小林陸一郎(美術家)、吉村良夫(美術評論家)、中村錦平(陶芸家)、笹山忠保(陶芸家)
参加費: 無料

「田島征彦・笹山忠保・ペインティング・パフォーマンス・in・滋賀近美」
日時: 5月18日(日)14:00〜
会場: 滋賀県立近代美術館ギャラリー展示室
出演: 田島征彦(絵本作家)
観覧料: 無料
※詳細は公式ホームページをご確認下さい。

子ども対象イベント「10トンの粘土で遊びましょう!」
日時: 6月1日(日)10:00-15:00(予定)
会場: 滋賀県立近代美術館ギャラリー展示室
講師: 笹山忠保(陶芸家)
定員: 50名
対象: 小学生・幼稚園児
参加費: 無料
※お申し込み方法は公式ホームページをご確認下さい。

たいけんびじゅつかん「土からボールを産み出そう!」
日時: 5月25日(日)・6月8日(日)各日13:00-16:30
会場: 滋賀県立近代美術館ワークショップルーム
講師: 笹山忠保(陶芸家)
定員: 15家族
対象: 中学生・小学生全学年とその保護者(お子様と保護者一緒にお申込みください)(二日間とも参加できる方)
参加費: 500円程度
※お申し込み方法は公式ホームページをご確認下さい。

[画像: 笹山忠保「ピンクのウェーブ」(1975)]

メディア

スケジュール

2014年04月26日 9:30 ~ 2014年06月29日 17:00
5月5日(月・祝)は開館、5月7日(水)は休館

アーティスト

笹山忠保

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