「生誕200年田能村直入と山水画 - 堺で夢みた理想郷 - 」

堺市博物館

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田能村直入(たのむらちょくにゅう 1814~1907)は、94年の生涯を「文人画(南画)」の制作と振興に捧げた人物です。豊後国岡藩の城下、竹田村(現在の大分県竹田市)に生まれ、今年は生誕200年にあたります。9歳の頃、同郷の画家・田能村竹田(たのむらちくでん 1777~1835)の門人になりましたが、竹田の没後、関西に活躍の場を求めて郷里を出ます。直入の関西における最初の拠点が堺であり、20歳代後半から30歳代前半にかけての約7年間を過ごしました。その後、直入は大坂に居を移し、大規模な煎茶会を主宰して文化人たちとの交流を図るなど、名を揚げていきます。さらに、明治元年(1868)には京都に転居し、明治11年に画学校の設立を京都府知事に陳情、京都の諸派の画家たちを講師陣にむかえて明治13年に開校した画学校の初代摂理(校長)をつとめました。ところで、堺滞在期の直入の画業を支えた人物の一人が、堺で魚問屋を営んだ旧家、古家(こげ)氏の13代当主、太郎兵衛(号・魯岳 ろが 1785~1855)でした。魯岳は、中国の「文人」への憧れを基盤として詩や書をたしなみ、同好の人々との交流を楽しむ、いわゆる「文人趣味」に通じた人物でした。本展では、この魯岳との交遊から生まれた堺滞在期の絵画をはじめ、幕末から明治にかけての作品約20件を展示し、文化の動乱期に直入が志した「文人画(南画)」の世界に思いを馳せてみたいと思います。

[関連イベント]
展示品解説
日時: 4月6日(日) 14:00〜14:30

学芸講座
日時: 4月20日(日) 14:00〜15:30
※展示品解説を含みます

[画像: 田能村直入「僊陵瑞雪」(「茅海八景図帖」より)弘化4年(1847)堺市博物館蔵]

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スケジュール

2014年03月29日 9:30 ~ 2014年05月11日 17:15

アーティスト

田能村直入

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