「明治・大正・昭和名作発掘品展 春が描かせた名画」展

星野画廊

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長く厳しい冬を耐えて草木は春に萌える。例年変わりなく訪れる季節に違いない。しかしこの春を切望(消費税値上げを別に)した人々はこれまでになく圧倒的多数に上るだろう。それほどに日本人の心を痛めつけるような厭な出来事が無数にあったような気がする。猛威を振るった爆弾低気圧による豪雪被害も度々あった。東京五輪開催決定やSTAP細胞の発見など明るいニュースのはずの裏側に隠された暗い部分が明るみに出てきた。全盲と広島被爆を売り物に現代のヴェートヴェンなどともてはやされた作曲家の素顔が暴かれたりSTAP細胞発見と割烹着姿の研究で一躍マスコミとお茶の間の話題まで独占したリケジョの星の素顔。華やかさの陰に隠された真実にいやでも向き合わねばならない。人間とはいったい何なんだろう。こうした厭世気分を押しやる大きな力を備えているものは、美術の世界だけのはずなのだが、ここでも架空の作者に乱発された知事賞や公募展審査の情実疑惑など暗い部分のあることは事実である。しかし自然と対話する芸術家の眼のみは厳しく汚れをしらない。人間のはかない営みに比べ、自然は限りなく大きな力で万物を動かし、限りない恵みを地上に降り注ぐ。画家はそれを描く。春、それこそが自然の与える最大の恵の季節だ。画家たちはこの世に現れる美の根源を描こうと心血を注いできた。ここにその僅かに過ぎないが、画家たちの残した遺産を紹介する。テーマは“春”です。

[画像: 小林和作、「春」、1940年、油彩10号]

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2014年04月02日 10:30 ~ 2014年04月27日 18:00

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