「生誕150周年記念展『ダンヌンツィオに夢中だった頃』- ガブリエーレ・ダンヌンツィオ(1863-1938)- 」

京都大学総合博物館

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一体ダンヌンツィオとはだれか?今の日本で答えられる人は少ないかもしれません。この20世紀初頭のイタリアの詩人・小説家・劇作家は、生前フランスやアメリカでも広く読まれた国際的流行作家でした。今年はその生誕150周年。イタリアでは記念コインや切手も発行されています。ダンヌンツィオ作品は、日本でも英語等の翻訳を介して、上田敏、夏目漱石、森鴎外、芥川龍之介、生田長江、有島生馬など、日本近代文学史上、錚々たる作家たちに読まれ愛され、訳されました。漱石門下の文学者、森田草平の場合、ダンヌンツィオの小説『死の勝利』に夢中になり、その主人公を模倣するような平塚雷鳥との塩原温泉心中未遂事件を起こしました。三島由紀夫の作品や晩年の行動にダンヌンツィオの影響が見られるとも言われます。ダンヌンツィオは、同時代のヨーロッパの最新の思潮や風俗を作品に取り入れ、人生においても独自の審美的スタイルとファッションを演出しました。そして、黎明期の自動車や飛行機を愛し、自分で運転・操縦。さらに、映画、広告など新しいメディアに関わった、まさに大衆化する新しい20世紀文化とともに歩み、リードした作家だったのです。

[関連イベント]
ギャラリートーク
日時: 2月2日(日)・16日(日)・22日(土)、3月2日(日)・9日(日)各14:00〜14:30

講演会
日時: 1月26日(日)14:00〜16:30
講師: ジョルダーノ・ブルーノ・グエッリ(「生ける石の書、ヴィットリアーレ」、ヴィットリアーレ財団長)、村松真理子(「ダンヌンツィオ - 人生・テクスト・世界」、東京大学准教授)

連続セミナー1「ダンヌンツィオをめぐって - 京大人文研・第一次大戦研究班による連続セミナーと映画上映 - 」
日時: 2月1日(土) 14:00〜15:30
講師: 岡田暁生(「ダンヌンツィオの時代 ― 戦争と芸術家」、京都大学人文科学研究所教授)

連続セミナー2「ダンヌンツィオをめぐって - 京大人文研・第一次大戦研究班による連続セミナーと映画上映 - 」
日時: 2月8日(土) 13:00〜16:30
スケジュール: 13:00〜13:30 講演「ダンヌンツィオと第一次世界大戦期のイタリア無声映画」、13:40〜16:30 「カビリア」上映(ピアノ伴奏あり)(1914年、ジョヴァンニ・パストローネ監督)
講師: 小川佐和子(京都大学人文科学研究所助教)

イタリア語による朗読「はじめて読むダンヌンツィオ」
日時: 2月9日(日) 14:00〜15:30
朗読: エドアルド・ペドイャ
解説: 内田健一(京都産業大学助教)

連続セミナー3「ダンヌンツィオをめぐって - 京大人文研・第一次大戦研究班による連続セミナーと映画上映 - 」
日時: 2月15日(土) 14:00〜15:30
講師: 久保昭博(「ダンヌンツィオとフランス ― 世紀末からモダニズムへ ―」、関西学院大学准教授)

ミニレクチャー「京都、フィレンツェ、ダンヌンツィオ」
日時: 2月23日(日) 14:00〜16:00
講師: 渋江陽子、星野倫、吉田勉、國司航佑(京都大学)

講演「ダンヌンツィオと日本近代文学 - 『新しい男』を目指して - 」
日時: 3月1日(土) 14:00〜15:30
講師: 平石典子(筑波大学准教授)
コメンテーター: 浅野洋(近畿大学名誉教授)

講演「ダンヌンツィオの国へ - 大正教養世代のイタリア旅行 - 」
日時: 3月8日(土) 14:00〜15:30
講師: 末永航(広島女学院大学教授)
コメンテーター: 真銅正宏(同志社大学教授)


※参加費無料、予約不要、ただし要入館料。詳細は公式ホームページよりご確認下さい。

メディア

スケジュール

2014年01月22日 9:30 ~ 2014年03月09日 16:30
9:30〜16:30、月曜日・火曜日は休館

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