「富岡鉄斎没後90年・鉄斎 - 仙境への道 - 」展
鉄斎美術館
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近代文人画の巨匠富岡鉄斎（1836～1924）は、大正13年数え89歳の天寿を全うしました。鉄斎は若いころより中国の神仙思想や老子、荘子に親しみ、文人の理想とする世界を求めました。俗塵を掃(はら)い不老不死の仙人が住むという理想境に想いを馳せ、万巻の書を読破して得た該博な知識をもとに、自身の胸中の丘壑(きゅうがく)たる仙境図を描きました。晩年には長寿を何よりの幸せと感謝し、自らを今の世の寿老人にたとえています。我々は仙境図のなかにあたかも仙人のごとき鉄斎の姿を見、長寿を願う人々はあやかりたいと清澄な幸福感に満ちた仙境図を求め、数多の傑作が遺されました。今年は鉄斎没後90年にあたります。本展では初期の大作《高士隠栖((こうしいんせい)図・松雲僊境(しょううんせんきょう)図》屏風、自身の姿を写した《寿老(じゅろう)図》、水墨画の《東瀛神境(とうえいしんきょう)図》、鮮やかな彩色の《群僊集会(ぐんせんしゅうかい)図》、最晩年の《扶桑神境(ふそうしんきょう)図》や《蓬莱山(ほうらいさん)図》などの仙境図を御覧いただきます。
前期: 4月1日(火)～5月11日(日)
後期: 5月16日(金)～6月22日(日)
メディア
スケジュール
2014年04月01日 10:00 ～ 2014年06月22日 16:30
月曜日休館、ただし4月28日・5月5日は開館、4月30日・翌日休館