「ミュシャが見たパリ 時代を映すポスター」展

堺市文化館

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ひとつの世紀の終期のことを世紀末といいますが、特にフランス語での「世紀末」は、19世紀の終わりを指す言葉として特別な意味合いを持っています。18世紀末の産業革命と市民革命はすっかり歴史の一部となり、近代化の波が押し寄せたパリには人や物があふれていました。印刷技術の発展も重なって、商品の魅力を余すところなく伝えるポスターの数々がそんな都市を彩りました。世紀末パリのポスターには、当時の人々の夢と希望が凝縮されています。しかしその裏には、不安定な政治状況や貧富の差といった現実も存在していました。「世紀末」とは、社会の明部と暗部それぞれにともなう思想が入り乱れる、その世相を示す言葉でもあります。 20世紀に入り、大きな戦争も経験したヨーロッパは、秩序や安定、合理性を求めるようになります。パリではなおもすぐれたポスターデザインが生み出されましたが、そこにはもはや過剰な装飾はなく、抑制の効いた堅固なイメージが形作られています。 多くの人が目にする街頭のポスターは、土地の気運や当世の人々の声を反映します。ポスターデザイナーたちは、社会の動きや流行の推移を敏感に読み取り、画面に表現していました。

[画像] アルフォンス・ミュシャ 《ゴーフレット・ラベル:ルフェーヴル・ユティル》 1899年 リトグラフ、紙 堺市蔵

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2013年11月16日 9:30 ~ 2014年03月09日 17:15

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