谷澤紗和子 「よすがのもり」

森林食堂

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この度、美術作家 谷澤紗和子の個展を、開催する運びとなりました。巨大なインスタレーション作品を中心に、素材・手法を幅広く変化させ活動してきた谷澤は、「未来が想像出来ない、妄想出来ないというのは、ほとんど『死』に近い感覚であった」と語る2011年 東日本大震災直後の体験をきっかけとして、妄想/想像力の解放を作品のテーマに取り入れるようになりました。妄想・想像できることこそが、人が生きる糧になると考えた谷澤は、粘土や貝・羊毛など人類が太古より触れてきた素材や、祈りの場で頻繁に用いられる和紙を扱い、身体の内奥から喚起される「内臓感覚」を頼りに、自らの作品を「妄想力の依り代」として提示します。何かの儀式に使用されるような粘土の人形に埋め込まれた、ぱくりと開く二枚貝の穴の奥に谷澤は何を見ているのでしょうか。わずかな空気の動きでゆらりゆらりと揺れる切り紙が作り出す影は、かたちを固定すること無く、私たちの心に揺らぎをもたらし、物語の空想へと導きます。また、作品発表と平行して、自らのスタジオ「うんとこスタジオ」を2日間限定の食堂として解放した「うんりん食堂」や、出張カレー会場でのデコレーションの制作、ソロパフォーマンスフェスティバル「楽祭」の開催など、今回の会場となるカレーユニット「森林食堂」とはコラボレーションをこれまで何度も試みてきました。ジャンルの枠に納まらない軽快な活動を続ける谷澤紗和子の作品と、ユニークな食の空間を提供する森林食堂の縁が織りなす空間は、未来へと続く空想の森、「よすがのもり」として私たちを包み込むことでしょう。

メディア

スケジュール

2014年04月07日 11:30 ~ 2014年05月29日 22:00

アーティスト

谷澤紗和子

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