「水にまつわる美術」展

大和文華館

このイベントは終了しました。

大らかな水の流れや水辺の風景に安らぎを感じ、また水面に姿を映して思いを馳せるなど、人々にとって水は潤いを与える以上に様々な意味合いをもって身近な存在であったといえます。龍や蛇は水との関わりが強く、中国において水のシンボルといえる龍は水より生まれ、大海に棲み、天に昇るとされ、殷時代から造形化されています。大海の中に聳える須弥山や崑崙山、阿弥陀浄土の蓮池への蓮華化生、観音菩薩の住処である補陀洛迦山などの世界観及び浄土信仰においても、水(大海・河・蓮池など)は重要な役割を果たしています。さらに、状態によって様々に姿を変える水によって人々は季節や人の心情を感じ取り、雨や雪、水の流れに想いを託して歌や物語を紡いできました。このような水に対する思想や感じ方により、中国や朝鮮半島、日本の絵画や工芸品には水や波、水中の動植物があらわされた画題や文様が数多く、形の捉えにくい水は様々に工夫を凝らして表現されてきました。本展覧会では「神聖な水」「水の恵み」「四季の中で」「水をめぐる物語」の四つのテーマから水の表現についてアプローチし、東アジアの絵画や工芸にあらわされた人々の水へ託した想いを見つめる展示です。

[関連イベント]
特別講演「地球は水の惑星」
日時: 6月14日(日)14:00-
会場: 大和文華館講堂
講師: 尾池和夫(京都造形芸術大学学長)

日曜美術講座「東アジアにおける水の表現」
日時: 5月31日(日)14:00-
会場: 大和文華館講堂
講師: 瀧朝子(大和文華館学芸員)

列品解説
日時: 5月16日(土)、5月23日(土)、5月30日(土)、6月6日(土)、6月13日(土)、6月20日(土)、6月27日(土)各回14:00-
会場: 大和文華館展示場
※詳細は公式ホームページをご確認下さい。

メディア

スケジュール

2015年05月15日 10:00 ~ 2015年06月28日 17:00

Facebook

Reviews

All content on this site is © their respective owner(s).
Kansai Art Beat (2004 - 2024) - About - Contact - Privacy - Terms of Use