「showcase #4 - つくりもの Constructs - 」展
eN arts
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かつて「constucted photography」というジャンルが、それまでのリアリズム写真に対抗する写真のありかたとして登場しましたが、そこには当然、ピクトリアルかストレートか、フェイクかリアル化という二元論が前提とされ、さらに「対抗」というかたちで実は相変わらず「ストレート」「リアル」という二つの項の有効性が信じられていました。本展では、むしろすべての写真はフレームで切り取った世界の断片であるというだけで、すでに「つくられた写真constructed photography」であるしかなく、そのうちにある種の「construct」が「リアル」「ストレート」、また別のタイプの「construct」は「ピクトリアル」「フェイク」として受容されてきたと考えます。つまり、写真を撮るとは自動的に写真を「construct」する行為に他ならず、そこには写真を「つくる」だけでなく、写真の見方を「つくる」行為も含まれます。自然派と技巧派の二人による「つくる」写真の展示です。