「真昼の夢、夜の寝覚め - 昼夜逆転の想像力 - 」

三重県立美術館

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「夜が私たちに開いてくれた無限の眼こそ、私たちには、あの大空にかがやく星にもまさって貴く思われる。」夜が与えてくれる天恵を、このような美しい詩句で讃えたのはドイツ・ロマン主義の詩人ノヴァーリスです。受験勉強や原稿書きなど、真夜中のほうがよく捗ったという経験は、誰しもあるのではないでしょうか。そうした夜の闇や静けさのなかに潜む、私たちの霊感を呼び覚ます不思議な力は、美術家の心をも捉えてきたはずです。また、昼間、起きているあいだに夢や幻を見ることは、夜に比べれば少ないかもしれません。しかし、美術作品に表れるいくつかのイメージには、白昼夢とも呼べるようなヴィジョンを見出すことができます。本展覧会では、多くの美術作品のなかから、「幻視」と「蜃気楼」という二つのキーワードに沿って作品を選び、昼間に見る夢や幻の形象について検討します。昼に活動をして、夜には目を閉じ休息する。そんな日常の循環から逸脱した際にふいに訪れる霊感は、どのように美術作品と関わっているのでしょうか。本展は、そうした昼夜逆転の状況が生む想像力をキーワードに、所蔵作品を新たな視点から捉えなおす試みです。
※「魚住誠一写真展」も同時開催

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スケジュール

2015年05月16日 9:30 ~ 2015年06月28日 17:00

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