浮世絵恋物語「浮いた話のひとつふたつ」展
芦屋市立美術博物館
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”偶像”のように理想化された人物像は洋の東西を問わず、いつの時代にも絵画化されています。江戸時代の美術を代表する浮世絵版画には、当時の人々が好んだ風貌の人物が数多く描かれ、庶民階層から貴族や姫君に至るまで幅広い人物が題材とされます。
なかでも、歌舞伎役者や町の美女たちが描かれた役者絵、美人画はまさに当世美意識の結晶です。そのような美男・美女が紡ぎだす恋物語は江戸時代文化を物語るもので、当時流行した「仇討ち物」や「心中物」には当時の複雑な男女の恋愛が盛り込まれています。本展では、江戸時代の恋愛事情や、当時美しいとされた美男・美女の姿から、物語に盛り込まれた様々な恋のエピソードを幅広く紹介し、江戸時代当時の社会に迫りたいと思います。