添野郁 「Fiction」
TEZUKAYAMA GALLERY
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添野郁は、主に都心部の雑踏をモチーフに、モノトーンのグラデーションを基調とした平面作品を発表してきました。近年は、部分的に色味や箔などを使用した新たな作品群も発表するなど、表現の幅を広げています。添野が描くそれらのランドスケープからは建造物などの情報は極力取り除かれます。そうすることで、匿名性を帯びた都市の姿と人混みの輪郭だけが残り、見慣れていたはずの景色が異なる趣や様相を持って浮かび上がってきます。街中を行き交う人々の流れを見る時に、自身の周辺の環境が刻一刻と変化していると感じるのと同時に、どこかそういった物事から距離を感じてしまったり、リアリティを持って受け止めきれない感覚を覚える、と添野は言います。添野の中で生じた現実と非現実の間で揺れ動く感覚をもとに、本展では「fiction(フィクション)」というテーマを切り口としたアプローチを試みています。会場では今夏に作家が参加したレジデンスプログラムで制作した大作を中心に約20点程の新作を展示しています。
メディア
スケジュール
2015年11月20日 12:00 ~ 2015年12月19日 19:00
会期中、日・月・祝日は休廊。
クロージングパーティー 2015年12月19日18:00 から 19:00 まで