「祇園祭 - 木賊山の名宝 - 」展

京都文化博物館

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懸 松蔭仙人図 綴織 江戸時代後期 重要有形民俗文化財(前期展示)

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木賊山(とくさ)は、世阿弥の作といわれる謡曲「木賊」を題材とした意匠をもつ山です。「木賊」は、信濃国で木賊を刈る翁が、生き別れになった子を慕って舞を舞うという物語で、親子の再会が主題となっています。木賊山には、別れた子を思いながら木賊を刈る老翁の姿が、御神体人形として搭載されています。鎌を持つ御神体の周囲には、青々と棒状に起立した木賊の様子が表現されており、祇園祭に登場する山鉾の中でも特徴ある情景を演出しています。木賊山を飾る品々にも特徴的なものがあります。胴懸には杜甫の詩「飲中八仙歌」を題材とした「松蔭仙人図」と「仙人観楓図」が描かれた綴織が用いられるほか、前懸の「金地綴錦唐人市場交易図」や見送の「牡丹鳳凰雲文綴織」は緻細な表現が見事な懸装品です。そして、山の周囲を飾る水引には、蝦蟇仙人や寿老人や西王母などの姿を中心にした絵が刺繍であしらわれ、豪華さを際立たせています。また、木賊に兎と波文様を鍍金であらわした見送房掛金具や、軍扇の形に木賊と兎の文様をかたどった角飾金具などは、木賊山ならではの造形美を誇ります。この展覧会では、京都が最も美しく彩られる秋にちなんで、秋の季語である「木賊刈る」を彷彿とさせる物語の「木賊」に取材した、木賊山の名宝を紹介しています。

メディア

スケジュール

2015年11月14日 10:00 ~ 2016年01月24日 15:30
会期中、毎週月曜日休館(祝日の場合は開館、翌日休館)※ただし、12月22日(火)、12月28日(月)-1月4日(月)

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