元永定正 + 中辻悦子 展
Yoshiaki Inoue Gallery
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戦後日本の前衛美術を代表する芸術家、元永定正(1922年~2011年)は、ビニールに着色した水を入れて樹の枝から吊るす「作品(水)」や、煙を用いた舞台上のパフォーマンス作品などを発表しました。1958年頃より、日本画の「たらし込み」の手法に着想を得て、偶然性を活かした絵画作品によって注目され、欧米のアンフォルメル運動と連動して国際的な活動を展開しました。中辻悦子は、広告デザイナーを経て、63年東京画廊で初個展以後、「人形(ひとがた)」をモチーフに絵画、彫刻、版画など多彩な分野で活躍しています。夫婦であり、仕事上のパートナーでもある二人は、現代美術の世界で多方面に活躍され今や国際的にも高く注目されています。今回は、アトリエで保管されていた元永のキャンバス作品と、ブロンズや陶器のマルチプル作品に加え、中辻のキャンバスとオブジェの新作を中心に展示しています。