「ウィリアム・ホガース “描かれた道徳”の分析」

伊丹市立美術館

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《娼婦一代記》第1図, 1732年 伊丹市立美術館所蔵

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18世紀から19世紀のイギリスでは、出版ジャーナリズムの台頭と銅版画の技術確立によって諷刺版画が隆盛し、数多くの優れた諷刺画家たちが活躍しました。
なかでも、イギリス諷刺版画の根幹にあり、18世紀にて大衆版画を芸術の域にまで高めたのがウィリアム・ホガース(William Hogarth, 1697-1764)です。ホガースは「イギリス絵画の父」とも呼ばれる国民的画家ですが、彼の画業において最も重要とされるのは「描かれた道徳(pictured Morals)」と評される連作版画です。日常生活に密着した道徳的・教訓的主題、小説や演劇のような物語を主体とする表現形式、そして新聞広告を活用した普及方法など、ホガースは連作版画によって大衆を対象とする新しい美術様式を確立したのです。
伊丹市立美術館のホガース・コレクションを紹介する本展では、連作版画を中心とする約50点を展示いたします。最初期の連作版画《ヒューディブラス》1725 / 26年や、「四大連作」と呼ばれる代表作《娼婦一代記》1732年・《放蕩者一代記》1735年・《当世風結婚》1745年・《勤勉と怠惰》1747年に加え、初期の未完成挿絵《ドン・キホーテ》1726年頃、ホガース自身の美術論をまとめた著書『美の分析』の図解説などを分析しながら、イギリスのみならず諷刺画・版画史上においてホガースが残した偉大な足跡を辿ります。

メディア

スケジュール

2016年09月17日 10:00 ~ 2016年11月03日 18:00
月曜日休館。ただし9月19日・10月10日は開館、9月20日・10月11日は休館

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