「マリー・ローランサン」 展

美術館「えき」KYOTO

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マリー・ローランサン(1883-1956)は20世紀前半のパリで活躍した女性画家です。彼女が描き出す優美で甘美な作品は、いつの時代も人々を魅了し続けています。
ローランサンは幼い頃から絵や詩に興味を持っていましたが、はじめに入った学校は名門女学校でした。やがて「画家になりたい」という思いが高まり、卒業後にアカデミー派の画家フェルナン・アンベールの画塾に入門します。ローランサンは、そこで出会った画家ジョルジュ・ブラックによって魅力的な新造形の世界に導かれ、パブロ・ピカソが住むモンマルトルのアトリエ「洗濯船」に集う画家や詩人たちとも交流を深めました。その結果、彼女の画風は少しずつ変化していきました。新しさを探求する芸術家たちは、ローランサンにとって刺激的な存在だったでしょう。しかし、彼女は次第にパリの芸術界から距離を置き、「自分らしさ」の探求に出ました。キュビズム時代の鋭い輪郭線は徐々に消え、そのスタイルは可憐で気品あふれるものへと変化し、色彩も柔らかく愛らしいパステルカラーを用いたローランサン独特の造形世界が生まれました。
変わりゆく時代の中で、常に自分自身と向き合った画家ローランサン。没後60年を記念して開催する本展では、マリー・ローランサン美術館が所蔵する油彩を中心とする約80点を紹介します。

[関連イベント]
ギャラリー・レクチャー「ローランサンとパリ」
日時:10月28日(金)/①午前11時から ②午後2時から(各回約30分)
講師:吉澤 公寿氏(マリー・ローランサン美術館)

ギャラリー・トーク
日時:11月7日(月)・21日(月)/各日午前11時から(約30分)
解説:当館学芸員
会場:美術館「えき」KYOTO
※マイクを使用し、会場内を移動しながら解説いたします。
※事前申し込み不要。ご参加は無料ですが、美術館入館券は必要です。
※混雑した場合は、入館制限をさせていただく場合がございます。

※関連イベント詳細は、公式ホームページをご覧ください。

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スケジュール

2016年10月28日 10:00 ~ 2016年11月27日 20:00

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