山添潤 「残像2016 - それぞれの軀 - 」

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本展は、彫刻家・山添潤の新作となる「5本の黒御影による石柱」を空間に配するものです。
大きな石の塊を前に山添は、目指す完成系や具体的なフォルムを決めず、「よくは分からないけど、でも確かにそこにカタチがある」といった予感を頼りに、ノミやタガネによって石を刻んでいきます。機械をなるべく用いず、肉体による単純な行為をひたすら繰り返すその過程は、自身の予感への自問自答であり、石という素材と山添との対話ともとれます。また、そこに現れてくる抽象とも具象とも呼べない曖昧なカタチは、山添の身体と思考の狭間にカタチを与えたかのようであり、また山添を媒介に石より発せられた不定形な声のようにも思えます。朧げでありながら確かな量塊を感じさせるその「存在」は、まさしく山添の言う「よくは分からないけど、でも確かにそこにカタチがある」ものの姿であると言えるものです。無数のノミ跡に山添と石との対話の密度を、1mを超える黒御影には空間を律する緊張感を垣間見るなど、思い思いの方法や時間で、ここにある「存在」を感じ取ることのできる展示空間となっています。

メディア

スケジュール

2016年11月01日 11:00 ~ 2016年11月13日 19:00

アーティスト

山添 潤

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