竹田 義之 「山を蝕(は) む」

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つい最近まで、人びとは神仏や自然を恐れこれらに従順に服従していたが、今では人間が自らの力を信じる時代になった。
人間は、自己の欲求を満たすため、資源採掘、治山、道路建設などを行い、生活の利便性のため一方的に自然を開発・支配し、ねじ伏せる。しかも、重機を使用し山を刻んでいくがゆえにその変貌は急で、今日我々が目にするシーンも明日にはまた違ったものとなる。
これら人間の自然への挑戦が進歩・文明だと言われているが、一旦、削り取られた山肌の回復は至難のことだ。人間の独善的な自然支配がどこまで許されるのだろうかと作者は思う。
日本人は、わが国が山と海という自然、そして四季の移りの美しさに恵まれているのに当たり前のこととしてそれには気がつかないでいる。山が草木や昆虫や動物もいない「沈黙」の場所になってしまわないだろうか。
これは単に自分の考えすぎであって、人間の英知は必ずやこれらの問題を克服し、自然とうまくやっていくだろうと作者は期待をしているのだが。         
カラー40点。

メディア

スケジュール

2016年09月01日 10:30 ~ 2016年09月07日 18:30

アーティスト

竹田 義之

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