大森博之 展
プラスワイギャラリー
画像: 大森博之 「背後の手前」(2017) 油彩 33.3 x 24.2 cm
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大森博之は1954年栃木県に生まれ、79年に筑波大学大学院彫塑専攻を修了。関西では初めての個展になります。大森の彫刻は粘土を手で形作ることから始まります。形になった粘土は石膏に写し取られ、蜜蝋の淡く反射する薄い光を纏い彫刻として立ち現れます。石膏以外にもブリキ板などの薄い素材を使い、量塊を持たない面という制約から彫刻のあり方を原理的に探るような作品や、他に版画やドローイングなどの平面表現を制作しています。ともに共通するのは、有機的な形状とともに見るものの記憶を喚起する作品ということです。記憶が手を通過して彫刻や平面作品になってゆく過程で、訪れる愉楽と、そこから脱し、次のどこかを志向する双方の働きがこの作品たちに魅了される原因なのかもしれないと考えています。今回は石膏の彫刻とともに油彩の新作、合わせて約16点が並ぶ予定です。
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スケジュール
2017年11月04日 12:00 ~ 2017年12月09日 18:00