黒川徹 「野生の数学」
ギャラリー艸居
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本展では、トポロジー(位相幾何)のかたちをした新作約 10 点を展示いたします。
無秩序で混沌としているように思われる自然界は、実はすべて数学的な法則の元に成り立っています。人間を自然の一部として考えるとき、私たちの外側と内側に共通して存在するその秩序立った「理」について、黒川は「野生の数学」というキーワードを手掛かりに思考を続けています。
トポロジーとは数学の一分野であり、連続変形しても保たれる性質に焦点が当てられています。土という、水と熱と引力で変容する素材を用いて、膨張や伸縮、歪み、回転といった造形要素を組み合わせ、発展させながら一つのかたちへと導いていくことは、作家にとっては自然界に存在する数学的性質を確認することでもあり、またそのようにして生まれた作品からは、私たち人間と共通する生命感のようなものが伝わってきます。
黒川にとって作陶とは、既に存在する概念を、身体を通じた思考によって実感へと変容させていくプロセスであり、その思考する姿こそが表現であると言えるかもしれません。今展の作品群が宇宙や自然のイメージの断片と繋がり、観る方の内側の野性と呼応するものとなれば幸いです。
メディア
スケジュール
2017年01月06日 10:00 ～ 2017年01月28日 18:00
1月8日(日)は開廊
オープニングパーティー 2017年01月06日18:00 から 20:00 まで