山羽春季 「消滅と再生、幻想の物語」
京都精華大学 ギャラリーフロール
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日本画専攻4年生の山羽春季による個展です。山羽はデザイン、イラスト、半年間のドイツ留学、日本画と一つの場所にとどまらず、多様な芸術分野の下で4年間を過ごしました。本展では、その集大成として、和紙に墨、染料を使い滲みを活かしながら身体の動きの美しさを表現した作品が展示されます。タイトルの『消滅と再生、幻想の物語』はギリシャ神話の一つ「オルフェオとエウリディケ」から影響を受け命名されました。黄泉の国にいった亡き妻のエウリディケを夫のオルフェオが迎えにいく物語です。オペラにもなったこの神話を、ドイツを代表する現代舞踊家のピナバウシュが振り付けし、踊りと歌が同じ舞台で共鳴する作品を発表しました。山羽はその作品をみて深く感動したことをきっかけに、現在の表現方法に至りました。美しい死の楽園で過ごしたエウリディケは現世の苦悩に耐えられず、生き返ることなくオルフェオと別れます。花が咲く幸福な黄泉を讃え精霊と踊るエウリディケや、琴の名手であるオルフェオの、妻を失った嘆きが幻想的な話を美しく飾ります。この生と死の物語を表現するために、山羽は滲み止めの効いていない和紙の紙の色を残しながら制作しました。
メディア
スケジュール
2018年02月28日 10:00 ~ 2018年03月09日 18:00