PIECE OF PEACE「レゴ(R)ブロック」で作った世界遺産展

これまでの来場者数約200万人のピースな展覧会。2年ぶりに大阪へ!

In フォトレポート by Chiaki Ogura 2014-08-12

”ひとつひとつブロックを積み重ねるように、ひとりひとりの想いを繋げて、ピースの輪を広げていきたい。”「世界遺産」をレゴ(R)ブロックで再現する、「PIECE OF PEACE」展が開催されています。レゴ(R)ブロックで作られた、世界27カ国、40点の世界遺産と、「たからもの」をテーマにした43名のアーティストによる作品が会場に並べられています。

現在ユネスコに登録されている「世界遺産」は、世界中に1007(※2014年現在)。歴史的な建築物や自然地区など、世界遺産は人の歴史や文化を伝える貴重なものです。そう、世界遺産は、かけがえのない世界の”たからもの”といえるでしょう。

会場では、興味深い企画がいくつか展開されています。それぞれの企画のみどころを、少しずつご紹介したいと思います。

■「LOVE EARTH、LOVE ASIA レゴ(R)ブロックで作った世界遺産」

これらの作品の総ピース数は、なんと約450,000ピース!展覧会のメインビジュアルにもなっている、スペインのサクラダファミリアや、トルコ共和国のスルタンアフメット・モスクは、何度見ても楽しめます。また、今回大阪で初展示となるのは、新しい「文化遺産」たち。2013年に登録されたばかりの”富士山”や枯山水風の築山・遺水など、平安時代の日本庭園の特徴が残っている”平泉毛越寺の浄土庭園”は、建築物ではなく自然を扱った作品として興味深いものです。また、関西エリアの代表として、兵庫県の姫路城、奈良県の法隆寺などが飾られるコーナーも。地元にも素晴らしい世界遺産があるのだと、改めて認識させられます。

■「LOVE PEOPLE アーティストによる作品と、文化人によるメッセージ」

テーマは、”未来に残したい、私のたからもの”。コスチューム・アーティストひびのこづえさんや画家の黒田征太郎さんなど、国内外で活躍しているアーティストが参加しています。立体作品やインスタレーション、キャッチーなものから独特のものまで、幅広い感性の作品が揃っています。また、宇宙飛行士の野口総一さんや建築家の隅研吾さんなど文化人からのメッセージも集まっています。さまざまな視点からの一言一言には重みが感じられ、自分自身の”たからもの”についても考えさせられます。

■「みんなで作るPEACE!夢の世界地図をつくろう。」

来場者で作り上げる大阪特別企画です。一日4回実施されるこの体験型アクティビティは、先着100名限定。長蛇の列が並ぶほどの、人気企画だそう。白い土台の上に、様々な形の白いレゴ(R)ブロックを自由自在に組合せていきます。憧れのマイハウスを作ったり、スカイツリーの写真を見ながらタワーを作ったり、全くオリジナルの建造物を積み上げてみたり、思い思いの作品が作られていました。そのあと、これらの作品は、会場内に用意された”世界地図”に並べられます。子どもから大人、みんなが作ったPIECEがPEACEの輪となって、「夢いっぱいの世界地図」が少しずつ完成していきます。

最後に、ぜひ2階に登ってみてください。世界遺産モデルが並ぶ会場を見下ろせます。まるで、宇宙から地球をのぞいたみたいな感覚になれますよ。8月31日までの展覧会、ぜひ一度足を運んでみてはいかがでしょうか。(2階からの鑑賞は時間が限定されています。会場にてお確かめください。)
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PIECE OF PEACE
「レゴ(R)ブロック」で作った世界遺産展

期間:2014年7月19日- 8月31日
会場:堂島リバーフォーラム

http://www.pofp.jp
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Chiaki Ogura

Chiaki Ogura . 岡山県出身。広告代理店・広報部にて勤め、現在はフリーライター・フォトグラファーとして活動中。ジャンルは幅広く、雑誌やWEB媒体などで執筆。ベンシャーンやアンディ・ウォーホルに感銘を受け、アートの世界に。ギャラリーや美術館の空間をこよなく愛する。作品を目の前にしたときの、右脳がぐらっと動かされる感覚がたまらない。comocomo.cafe ≫ 他の記事

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