チームラボが手がける「OPENING CEREMONY OSAKA」が関西初進出!

デジタルアート×ファッションが融合した「新しいショッピング体験」

In ニュース by Chiaki Ogura 2014-09-11

NY発セレクトショップOPENING CEREMONYの日本5号店目が、梅田のNU茶屋町2階にオープンしました。コンセプトは、「新しいショッピング体験」。総面積760㎡のショップ内に展開される7つのデジタルコンテンツは、チームラボが手がけています。

チームラボといえば、テクノロジスト集団として、プログラマーやロボットエンジニア、数学者、建築家、アニメーターなど、情報社会の様々なスペシャリストから構成されている団体です。展覧会展示に留まらず、様々なデジタルコンテンツを社会へ発信しています。

今回は、OPENING CEREMONYの関西初ショップについて、チームラボの工藤岳さんに、お話をうかがいしました。

ー「デジタルアート×ファッションの融合」に取り組んでみて、どうでしたか?

とても面白いものができました。制作にあたってのイメージは、ネット空間のようなデジタルの店舗。このショップ自体が、非現実性をもった現実空間になればと。個々のコンテンツの完成度を高めるのではなく、店舗全体のトータルコーディネートを強く意識しました。OPENING CEREMONYの個性も組合せながら、トーン&マナーにも気をつけました。

試着する楽しみや、たまたまひとめぼれの服に出会ったときの嬉しさは、オンラインストアでの買い物では、体験できない感情です。ショッピングする時のワクワク感を拡張できる、デジタルコンテンツが揃ったと思います。

ショップ内のデジタルコンテンツについて、教えてください。

ぜひ、体験して欲しいのが、スケッチウォール。壁に手を触れるとインタラクティブに反応します。ちなみに大阪限定です。モチーフになっているのは、魚と鳥。普段は魚のように静かに泳いでいますが、手を触れるとセンサーが反応して、鳥のように羽ばたきはじめます。そして手を離した瞬間に、虹色に輝きながら飛び立ちます。

また、試着室までのフラワーウォークも面白いです。流れてくる色とりどりのデジタルの花で敷き詰められた床は、足を踏み入れると、花が広がり道をつくります。新しい服を来た自分が、仮想空間にいるような気分になれるんです。

アクセサリーウォールは、常設のプロジェクションマッピングです。お気に入りです(笑)。20秒間で1テーマなのですが、ゆっくりゆっくり変化しています。買い物しながら一周した後に戻ってくると「あれ、なんかさっきと変わってない?」というような驚きと楽しさを感じてもらえれば。

他にも、チームラボカメラやインプレッションウォールなど、ここでの買い物をより楽しくさせる仕掛けがたくさんあります。

ーデジタルの魅力が満載ですね!

デジタルの面白さって、毎回異なった演出ができる部分だと思っています。季節に合わせた映像を流すことができたり、店内の壁のイメージをプロジェクションでがらっと変えたり、アルゴリズムを変えるだけで、いつでも新しい空間を作り出すことができます。お客さんに常に新鮮な驚きを感じてもらえる、それって面白いですよね。

ファッションモデル水原希子や写真家の荒木経惟(アラーキー)、writtenafterwardsの山縣良和など、アーティストとのコラボレーションアイテムも揃っています。ぜひ一度、”新しいショッピング体験”をしに、足を運んでみてください。

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【概要】
OPENING CEREMONY OSAKA

住所:大阪府大阪市北区茶屋町 10-12 NU茶屋町 2F

TEL:06-6359-7882(2014.8.30開通予定)

営業時間:11:00 – 21:00
不定休(NU茶屋町に準ずる)
URL:http://www.openingceremonyjapan.com/
チームラボ:
http://www.team-lab.net
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Chiaki Ogura

Chiaki Ogura . 岡山県出身。広告代理店・広報部にて勤め、現在はフリーライター・フォトグラファーとして活動中。ジャンルは幅広く、雑誌やWEB媒体などで執筆。ベンシャーンやアンディ・ウォーホルに感銘を受け、アートの世界に。ギャラリーや美術館の空間をこよなく愛する。作品を目の前にしたときの、右脳がぐらっと動かされる感覚がたまらない。comocomo.cafe ≫ 他の記事

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