金氏徹平 + Tom Woolner + 山本麻紀子 3人展 舞台がぼんやり見えてきた

手探りの浮遊感を楽しむ展覧会

poster for Teppei Kaneuji + Tom Woolner + Makiko Yamamoto “A Blurry Stage on the Horizon”

金氏徹平 + Tom Woolner + 山本麻紀子 「舞台がぼんやり見えてきた」

京都市中京区エリアにある
京都市立芸術大学ギャラリー @KCUAにて
このイベントは終了しました。 - (2014-11-22 - 2014-12-07)

In インタビュー by Tsuyoshi Yamada 2014-11-21

京都市立芸術大学ギャラリー@KCUAでは2014年11月22日(土)より、金氏徹平、Tom Woolner、山本麻紀子の企画による「舞台がぼんやり見えてきた」展が開催されます。

金氏徹平と山本麻紀子は京都市立芸術大学在学中に、Tom Woolerは京都市立芸術大学の交流締結校であるイギリスのロイヤル・カレッジ・オブ・アートに在学中に交換留学制度を利用したことで、3人は出会いました。

本展では金氏、山本、Woolerの3人が、10年以上の時を経て京都でもう一度集い、それぞれの留学経験をもとに「価値観、常識、視点」 をテーマとする共同制作に取り組み、会場内に大きな舞台装置を制作を行います。

イベントやワークショップなど、多彩な要素が盛り込まれた本展のみどころを、準備のまだ行われている展覧会会場にて伺ってきました。

ー今回の展覧会はどのようなきっかけで開催にいたったのでしょうか?

山本「2002年に金氏君がロイヤル・カレッジ・オブ・アートに留学をして、そこで金氏君とTomが出会い、その翌年Tomが京都市立芸術大学にきました。わたしはその前の年にカナダに留学をしていました。そのころから交流があって、2008年にわたしがロンドンで展覧会をした際に、Tomと再会を果たしました。いつか京都で何かできるといいねと言う話は、ずっとしていたんだけど、しばらくロンドンにいて、そこから京都に拠点を移すときに何かできないかなーと思って、@KCUAの学芸員の徳山さん相談したのがきっかけです」

ーどんなことを考えて今回の制作していますか?

山本「まず交換留学制度という、いつもいる場所とは違う環境に身を置いて、どのように対応していったかということを軸に作品制作しようと思いました。それからその当時は学生だったけど、いまは3人とも教える立場になって、そういった立場からもできることをしようと思いました」


ー「舞台がぼんやり見えてきた」のみどころを、それぞれ教えてください。

山本「展覧会タイトル『舞台がぼんやり見えてきた』の、ぼんやりと言う言葉が大きな意味を持っていて、わたしが留学したときに、英語がぜんぜんできなかったんだけど、言語が通じないなかで3ヶ月という期間で作品を作らないといけないという状況で、やるしかない、言語がなくても動くしかないという、そういった状態とか環境とかの先にある意識みたいなものを、今回の制作には重ねています」

山本「まず舞台装置を作って、その上にいろんな人が関われる仕組みを作っています。そこから何が生まれるか、舞台自体もどうなるかわからない状態で、とにかくやってみるという共通の意識を持って3人で舞台を作っています。そこに参加する人々と共同体的な考えで、その浮遊感やどこに行くかわからない感じを楽しんでいければいいなと思っています」

金氏「ロンドンに行ったときに英語ができなかったので、最初どういう風にコミュニケーションしたらいいかわからなかったんだけど、僕は彫刻家なので、ものをつくるということが前提にあって、ものをつくれば、そこで自然と見えてくるというか、Tomとも自然と友達にもなって、作品を一緒に作ったりもしたんですよ。ものをつくることの可能性みたいな、シンプルなものを発見できたんです。たとえば一緒に出かけるとか、一緒にご飯食べるということと同じように、ものをつくって何かイベントをするということの可能性。ここでみんなが留学のときに経験したようなことが、他のジャンルの人や違う世代の人とのコラボレーションのなかでおこると良いなと思います」

Tom「自分のプロジェクトでは、歌うことがとても大切です。イギリスでもそういったパフォーマンスを行ってきました。京都市立芸術大学の学生との2週間の制作は、とても試行錯誤を繰り返したけど、とても楽しいものだったので、まだ作品は途中だけど、展示の期間にどんどん変えて完成させたい。こういう風に試すことができる機会をとても楽しみにしていたし、この実験的な試みがこの展示のポイントで、僕も楽しんでいるし、鑑賞する人にも楽しんでもらえたらと思う」

山本「ここにあるものたちは、展覧会の期間中追加もされないし、減ることもないんですね。ここにあるものでこれから行われるイベントごとにしつらえを変えていくことに3人で挑戦していきます。ガムテープのオブジェがピクニックに日には何になっているのか?カルチャースクールの日にはどうなっているのか?それもイベントごとに3人で話し合って変えていきます。どんどん変わっていくので何回も足を運んでみてもらえたらうれしいです」


舞台を構成する作品とも素材ともつかないものに溢れた会場は、今後展覧会期間中、イベントを重ねるごとに可変していくという、それがどうなるかはまだ未知数で、そこがこの展覧会の面白いところであり、そのぼんやりとした浮遊感やどこに行くかわからない感じを是非楽しんでみてほしい。

———
【開催概要】
金氏徹平 + Tom Woolner + 山本麻紀子 3人展
舞台がぼんやり見えてきた
http://gallery.kcua.ac.jp/exhibitions/20141122_id=3406#ja

会場:@KCUA 2階
日時:2014年11月22日(土)- 12月7日(日) 11:00〜19:00(最終入場18:30まで)
休館日:11月25日(火)、12月1日(月)
観覧料:無料
企画:金氏徹平,Tom Woolner,山本麻紀子
主催:京都市立芸術大学
共催:京都市立芸術大学ギャラリー@KCUA 東山 アーティスツ・プレイスメント・サービス(HAPS)

お問い合わせ
@KCUA TEL: 075-253-1509

【関連イベント】
オープニング・イベント
11月22日(土)〔オープニング〕16:00 -/〔パフォーマンス〕18:30 – 20:00

出演:Tom Woolner + 京都市立芸術大学 日本伝統音楽研究センター ヒスロム(だんご) トーチカ(映像)
COUMA(卓球)Buffalomckee(音楽)素我螺部(ダンス)立命館大学奇術研究会 マジックプレイヤーズ(マジック)マイアミ(発語)

座談会:留学生から見えてきた京都
2014年11月23日(日)14:00 – 15:30

ファミリーピクニックデー
2014年11月24日(月)12:00 – 15:00

シニア対象 カルチャースクール(合唱・静物画・陶芸クラス)
2014年11月27日(木)13:00 – 15:00(15:00〜お茶)
申し込みはこちらから。

京都市立銅駝美術工芸高等学校対象 美術特別授業
2014年12月4日(木)17:00 – 18:30 ※一般観覧していただけます。

小学生対象ワークショップ
2014年12月5日(金)17:00 – 18:30
申し込みはこちらから。

Tsuyoshi Yamada

Tsuyoshi Yamada . 東京都小平市生まれ、武蔵野美術大学芸術文化学科卒業。長らく武蔵野美術大学で、研究制作を続けて、その傍ら、美術展企画や舞台制作、ドキュメンタリー制作などに尽力を注ぎ、芸術と美術、作家と作品、ものつくりの世界に触れる。2013年京都に拠点を移し、デザインとアートの世界の周辺に身を置いている。株式会社モーフィング所属。 ≫ 他の記事

KABlogについて

Kansai Art Beatの運営チームにまつわるニュースをお伝えします。

Facebook

KABlogのそれぞれの記事は著者個人の文責によるものであり、その雇用主、Kansai Art Beat、NPO法人GADAGOの見解、意向を示すものではありません。

All content on this site is © their respective owner(s).
Kansai Art Beat (2004 - 2020) - About - Contact - Privacy - Terms of Use