鬼頭祈個展「ambient girls」

「かわいい」が溢れる。日本画の新しい形。

poster for Inori Kito “Ambient Girls”

鬼頭祈 「ambient girls」

大阪市北区エリアにある
DMOARTSにて
このイベントは終了しました。 - (2016-01-13 - 2016-01-26)

In フォトレポート by KABlog 2016-01-21

大阪駅の北側、商業施設LUCUA 1100の中にあるDMOARTSで現在行われている、鬼頭祈さんの個展「ambient girls」に行ってきました。日常に溢れる、可愛いものと、鬼頭さんの描く小人が、少し慌ただしくなった心を癒してくれるのが、この個展。

鬼頭さんのイラストを、LINEスタンプ等で見たことがある人も、いるかもしれません。鬼頭さんの作品は、柔らかい和紙に、さらさらとした墨で描かれた日本画。女の子がときめく、可愛らしいものと、それに寄り添う小人が描かれています。

日本画と聞くと、知識が無いからなとか、渋い大人のイメージとか、複雑で難しそうという感じがします。でも鬼頭さんの作品は、どこにも難しさはなく、そこには優しさや、可愛らしさ、素朴さなど、作家の人柄が溢れています。

花にくっついて居たり、ぶら下がっていたりする小人は、日本画の技法を用いて描かれています。

私自身、彼女の絵を、写真や画像として見ているときは、そのかわいらしいタッチから、日本画であると感じませんでした。しかしこの個展では、和紙の凹凸、金箔の光りかた、絵の具の濃淡。画像ではわからない、日本画独自の作品のよさに、触れることができます。

花や、飴玉、いちご、女の子の可愛いに寄り添う小さい小人たち。今回の個展では、場所が商業施設だったこともあり、飴などポップなモチーフも多く用いられています。

「難しく考えず、”かわいい”と思ってもらえることが嬉しい。”かわいい”は、可愛いという意味だけではなく、すごい・素敵・綺麗を含んだ、言語を超えた言葉だと思うんです。特に同じ世代や、若い子からの言葉は、素直で難しいことを言われるよりも嬉しいし、励みになります」と作家の鬼頭祈さん。

開催中の、1月23日(土)、1月24日(日)は、似顔絵屋さんも開催。
好きなモチーフと、小人が寄り添っているイラストを、鬼頭さんとお話ししながら、描いてもらえますよ。(メールでのご予約か、ギャラリーでの直接のご予約が必要です。)

ギャラリーが商業施設の中にある、という事もあり、入りやすく、興味がない人でも美術に親しめると思います。買い物と人ごみに疲れたら、ちょっと足を向けてみたらどうでしょう?「かわいい」小人たちが、あなたの手を引いて作品に誘ってくれるかもしれません。

【展覧会概要】
鬼頭祈 個展「ambient girls」
会場:DMOARTS (LUCUA 1100地下1階)
DMOARTS公式サイト:http://www.dmoarts.com/
会期:2016年1月13日(水)~2016年1月26日(火)
時間:10:00~21:00 
観覧料:無料

似顔絵イベント開催日:1月23日(土) 1月24日(日)
各日12:00~19:00
価格:1枚1,000円(税別)
ご予約:TEL 06-6450-8187[DMOARTS] / onlineshop@dmoarts.com

【KABlogライター】
中谷麗 岐阜県出身。京都の外れの、総合大学に通う。文系大学生。絶賛就職活動中。学生団体で、フリーペーパー作成や、インタビュー記事の作成など、モノを書く、モノを作ることを少しだけしている。元美術部で、イラストを描いていたが、芸術の世界があまりわかっていない。わからないからこそ、楽しい芸術を発見したい。

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