天牛美矢子 + 長谷川由貴 「MOTEL vol.3 Port town」

普段とはまた違うまじめな息抜き

poster for Miyako Tengyu + Yuki Hasegawa “Motel Vol. 3 Port Town”

天牛美矢子 + 長谷川由貴 「MOTEL vol.3 Port town」

京都市東山区エリアにある
KUNST ARZTにて
このイベントは終了しました。 - (2016-02-09 - 2016-02-14)

In フォトレポート by Rei Nakadani 2016-02-12

京都の東山区にある、KUNST ARZTで現在開催されているのが『天牛美矢子 + 長谷川由貴 「MOTEL vol.3 Port town」』です。染織出身のアーティスト天牛美矢子氏とペインターの長谷川由貴氏、メディアの異なるふたりの展覧会です。

この展覧会は、ふたりのつくったZINE「MOTEL」の続きにあたるものです。
冊子の時とはまた異なり、ふたりの世界が同じ空間で交わるのを感じることができると思います。今回のモチーフは、ふたりの頭の中にあるport town(港町)。 港町から連想される言葉を一緒に考え、そこから各々制作に入ります。お互いに何ができていくのかは、途中経過の報告のみ。互いの頭の中の港町なので、共通のはっきりとした資料や、決まりがあるわけではありません。
そんな背景のもと、つくられている作品たちですが、この展覧会には違和感なくある意味ひとりの人間がつくったような不思議な世界があります。それは互いの作品にする部分ではない場所が重なっているからだと、ふたりは話してくれました。

普段つくっている作品とは伝え方も、つくる工程も違うこの「MOTEL」はふたりにとって『まじめな息抜き』『やってて楽しいもの。普段とはまた違うもの』だと言います。

「普段やっている作品作りは量産できるものではないから、こういう風に冊子や展覧会でつくるぱっと思いついたものは、息抜きでもあるし普段の作成へのヒントを作る場面でもあるんです。だからただの『息抜き』じゃなくて、まじめな『息抜き』なんです」と天牛氏。

「このMOTELのやり方だと美術館に置かれる作品の神聖さとはまた反対の、手軽さと言うか作りやすさがあると思っています。それが自分の精神衛生上とても良くて、やってて楽しいです」と長谷川氏。

ふたりの普段の作品の外側にある「かっこいい」や、気軽な「好き」という気持ちからできた作品たち。ふたりのもつ各々の力強いパワーと、ふたりが出会ったからこそ生まれた空間を感じてみてはどうでしょうか?

【展覧会概要】
『天牛美矢子 + 長谷川由貴 「MOTEL vol.3 Port town」』
会場: KUNST ARZT
公式サイト:http://kunstarzt.com/top/top.htm
会期:2016年2月9日(火)~2016年2月14日(日)
時間:12:00~18:00
観覧料:無料

【KABlogライター】
中谷麗 岐阜県出身。京都の外れの、総合大学に通う。文系大学生。絶賛就職活動中。学生団体で、フリーペーパー作成や、インタビュー記事の作成など、モノを書く、モノを作ることを少しだけしている。元美術部で、イラストを描いていたが、芸術の世界があまりわかっていない。わからないからこそ、楽しい芸術を発見したい。

Rei Nakadani

Rei Nakadani . 岐阜県出身。京都の外れの、総合大学に通う。文系大学生。絶賛就職活動中。学生団体で、フリーペーパー作成や、インタビュー記事の作成など、モノを書く、モノを作ることを少しだけしている。元美術部で、イラストを描いていたが、芸術の世界があまりわかっていない。わからないからこそ、楽しい芸術を発見したい。 ≫ 他の記事

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