河瀨直美映像個展

Lumen galleryにて、作家・河瀨直美を辿る 貴重な全25作品が初上映!

In フォトレポート by KABlog 2016-04-13

京都・五条にある「Lumen gallery(ルーメンギャラリー)」で、「河瀨直美映像個展」が絶賛開催中です。

ここ、「Lumen gallery」は昨年5月にオープンした8mm/16mmフィルムの上映も可能な映像専門ギャラリー。映写に配慮された全面ブラックの壁面が印象的です。3人のオーナーがそれぞれの持ち味を活かした枠に捉われない自由な感性で、ここでしか見られないような貴重な展示を企画・開催しています。1階にはカフェが入居していて、展示や映像作品の鑑賞と合わせてティータイムやディナーが楽しめるのも魅力です。

ギャラリーオーナーのひとりであり、本展の企画者である櫻井さんは、河瀨監督と20年来の仲だそう。劇映画ではない河瀨監督の初期短編作品やドキュメンタリー作品の上映を実現させたいと今回の上映にこぎつけます。河瀨監督自身、原点でありライフワークでもあると語るドキュメンタリー全25作品が一挙上映されるのは、なんと今回が初めて。世界に先駆け、地元関西での上映が実現しました。

河瀨監督は、1997年の劇映画デビュー作『萌の朱雀』で、カンヌ国際映画祭カメラドール(新人監督賞)を史上最年少で受賞。2007年の『殯の森』では、審査員特別大賞グランプリを受賞。『2つ目の窓』『あん』など、これまでに8本の劇映画を発表してきた国際的に活躍する映画監督のひとりです。

本展では、8ミリフィルムカメラとの運命的な出会いを果たした監督処女作『私が強く興味をもったものを大きくFixできりとる』(88)をはじめ、ドキュメンタリーデビュー作であり、1995年の山形国際ドキュメンタリー映画祭国際批評家連盟賞などを受賞した『につつまれて』(92)、義母との日々を紡いだ『かたつもり』(94)、『天、見たけ』(95)、『陽は傾ぶき』(96)のおばあちゃん三部作、是枝裕和監督との往復映像書簡『現しよ』(96)など、学生時代から現在までの作家・河瀨直美の軌跡が克明に映し出された作品群がずらり並びます。なかでも、2015年のドキュメンタリー最新作『AMAMI』は今回が初上映。

4/10(日)には河瀨監督のトークショーが開かれ、当日は補助席も出る盛況ぶり。満員御礼の熱気溢れるなか、映画との出会い、ドキュメンタリーとは何なのかについてなど客席との質問コーナーを交え、河瀨作品の原点を探るトークショーがたっぷりと行われました。「35mmで作品を撮った後も、8mmや16mmで作品を作りつづける作家は本当に貴重」と語る櫻井さん。河瀨監督の作品について伺うと「被写体を執拗なまでに追い込むSっぷりがすごい。とにかく怖いです(笑)。劇映画と通じるところもあるし、違った一面も見られておもしろいと思う。せっかくの個展なので初期の短編(A-Cプログラム)の《たどたどしさ》を味わいつつ、作家の半生を辿るように観てもらえたらいいと思います」とも。

4/11(月)からはお隣のgallery Mainで写真家レスリー・キーによる「SUPER NAOMI KAWASE」が同時開催中!どちらも会期は17日までと残りわずか!映像個展は今後、6月にニューヨーク近代美術館MoMAにて、来年秋にはフランスのポンピドゥーセンター国立近代美術館での回顧展が決定しています。日本で観られるチャンスは2度とないかもしれない本当に本当に貴重な機会です! ぜひお見逃しなく!!!

また、河瀨監督がエグゼグティブプロデューサーを務める「なら国際映画祭2016」に向けてレッドカーペット倶楽部会員を募集中です。詳細は映画祭のHPからチェックを。
http://nara-iff.jp/supporter/redcarpetmembers.html

【KABlogライター】
ヤマザキムツミ 埼玉県出身。東京生活を経て、現在は京都在住。ライターを中心に、編集とときどきなぜかデザイン仕事も受けたり。最近は豆苗の栽培と鴨川での佇みが楽しみな日々。主なしごとは、『美術屋・百兵衛』(麗人社)でコラム「となりのアートさん」を連載中。CINRA.NETや旅雑誌などで取材・執筆をさせていただいております。映画好きによる映画のためのフリーペーパー『KODOMONO-HI』も気まぐれに刊行中。http://kodomono-hi.jimdo.com/
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Lumen Cinematheque Vol.005
河瀨直美映像個展

【会 場】Lumen gallery
【会 期】2016年4月4日(月)~17日(日)
【会 費】1プロ1,000円、3プロ2,500円、全プロフリー券6,000円
【公式サイト】http://www.lumen-gallery.com/

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